特設エッセイ『羽生結弦は助走をしない』~羽生結弦を語り足りない~ 第15回

高山真より「超順調な回復」のご報告を申し上げます

高山真
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 前回のエッセイをアップしたあと、ツイッターなどでお見舞いのコメントを寄せてくださった方がたくさんいらしたことを、集英社の担当さんからお聞きしました。本当にありがとうございました。

 四月末におこなった手術ですが、先日の検査の結果、各種数値は、自分が予想していたよりもはるかに良好でした。もともとかなり楽天的な性格の私の予想よりも、はるかに。

 肝臓がんのひとつの目安として「AFP」という腫瘍マーカーの数値があるのですが、それが手術前と手術後で、「他人のカルテと混同しているのか」と一瞬疑ってしまったほど、劇的に改善していました。

 医者によると、お腹を開けた傷の治りがやや遅めなのだそうなのですが、

「傷はいつか必ずふさがるし、痛みも徐々にではあるけれど必ず薄くなっていくもの」

 と、のんびり構えています。腫瘍をできる限り体内から除去することが何よりも重要な手術で、そちらのほうは本当にうまくいったわけですから。

 見事な連携をとってくれた内科医、外科医に感謝しつつ、あらためて、このエッセイをお読みくださっている方々へ感謝申し上げます。手術前も手術後も、担当さんを通じて、本当にたくさんのお声を頂戴いたしました。医師の適切なケアとともに、そのお声が私にとって何よりの薬になったと、ありがたさを噛みしめるばかりです。

 傷の回復を見つつ、ペンディングになっていた「平昌五輪の羽生結弦のフリーを振り返る」原稿を進めていけたらな、と思います。お見舞いの返礼、と自分で言うのは僭越だと承知していますが、ものを書く人間ができる最大限のお礼は、結局これしかないかな、とも思いますので……。

「完治」という状態が来るかどうかは、自分ではまだわかりませんが、少なくとも、書ける状態にまで戻ってくれた幸運に、ただただ感謝しております。

 同時に、「この世にたくさんある、美しいもの」を、みなさんと同じ目線で共有できる、そんな仕事を続けられる目処がたった……、その幸運にも感謝しつつ、自分を大切にしていこうと思います。そして、「この世にたくさんある、美しいもの」の中に、フィギュアスケートがあることにも。

 取り急ぎ、ご報告とお礼まで。本当にありがとうございました。

 

 

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 第14回
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特設エッセイ『羽生結弦は助走をしない』~羽生結弦を語り足りない~

長年フィギュアを見続けてきた生粋のスケートファンである高山真が、 超絶マニアックな視点で語る『羽生結弦は助走をしない』(2018年1月17日発売)。まだまだ羽生のスケーティングを、そして日本フィギュアを語り尽くします!

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プロフィール

高山真
エッセイスト。東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業後、出版社で編集に携わる。著書に『恋愛がらみ。不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』『愛は毒か 毒が愛か』など。
 
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高山真より「超順調な回復」のご報告を申し上げます

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