特設エッセイ『羽生結弦は助走をしない』~羽生結弦を語り足りない~ 第20回

新著『羽生結弦は捧げていく』に、私なりに捧げたいもの

高山真
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 2018年も1ヶ月を切ってしまいました。寒さもこれからが本番といった感じでしょうが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 私は4月の肝臓がんの切除手術が自分の予想をはるかに超えるほどうまくいってくれたおかげで、とても穏やかな日々を送っています。

 油断はもちろんしていません。定期的に担当医にケアをしてもらっています。その医師の許可のもとに、好きなコートを着て冬の街をのんびり散歩したり、暖かくした部屋で体の痛みとは無縁に読書にふけったり、お酒なしでも楽しめるようにと友人が企画してくれた、忘年会ならぬ「忘年ブランチ会」に参加したり……。

 肝臓がんとのつきあいも3年半を超えようとしていますが、2019年の過ごし方も、仕事を含めて現実的に考えられるようになっていることが、本当に嬉しい。

 

 2018年は「病気持ち」としてだけでなく、「ひとりのフィギュアスケートファン」としても本当に忘れがたい年でした。

「熱戦」という言葉では表現できないほど素晴らしかった平昌オリンピック、2018-19年シーズンに向けたスケーターたちの取り組み、そして、永遠の別れ……。

 

 この1年に起こったことを、自分なりに文字に残しておきたい。その希望を、前著『羽生結弦は助走をしない』でお世話になった担当編集の方に話したところ、「私が全力でバックアップします」とお約束をいただきました。

 そして、2019年の2月15日に『羽生結弦は捧げていく』という新しい本を出すことになりました。原稿も、「なんとかこれなら世界選手権に間に合うかな」と思えるくらいには書き進めることができたので、謹んでお知らせいたします。アマゾンなどのネット書店でも告知がされているようです。

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 第19回
特設エッセイ『羽生結弦は助走をしない』~羽生結弦を語り足りない~

長年フィギュアを見続けてきた生粋のスケートファンである高山真が、 超絶マニアックな視点で語る『羽生結弦は助走をしない』(2018年1月17日発売)。まだまだ羽生のスケーティングを、そして日本フィギュアを語り尽くします!

関連書籍

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プロフィール

高山真
エッセイスト。東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業後、出版社で編集に携わる。著書に『恋愛がらみ。不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』『愛は毒か 毒が愛か』など。
 
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新著『羽生結弦は捧げていく』に、私なりに捧げたいもの

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