校則、不登校、いじめ…生徒も教師も苦しめる学校の理不尽を取り除くには

『公教育をあきらめるな!』出版記念イベントレポート第1回
木村元彦

参加者の方々のお声(一部抜粋)


・学校は行ったら頑張らなければならない場所になっている
・得意なことに突き進むことを怒る人はいない
・グローバル市場で闘える競争力が公教育に求められることがおかしい
・戦争に送り出した教員と同じように間違ったことに加担させられていたのではないか こどもにとって、学校(教室)は心理的に安全な居場所として在ることが何より大切なことだ思いました。そんな場をつくるのは、先生の思いであり、それを自由に発露させてくれるような教育行政が求められるし、また、地域の人が関心を向けることが支えになると思いました。


西郷先生の質問に対する答えで、ただ「やってみてください」と言われたところで 失敗を恐れずやってみること、諦めないことを現場がやっていかないといけないことであり それが一番の課題のような気がします。


先生がいたから学校に行っていた。という元生徒さん達の言葉が印象的でした。そんな先生に出会えた子は幸せだと思いました。


関わり続けること、しつこい程 先生に会いに学校に行った 不登校の子も、本当は学校に行きたい 形はどうあれ、毎日学校に関わりたい 節目には、区切りをつけて登校したい 20年間、担任をしてきて、最近たどり着いた結論です


小学校は中学校の、中学校は高校の、高校は大学の、大学は社会人になるための準備期間ではない。今そこで目一杯楽しむことが子どもも大人も「明日を迎えてもいいや」と思えるエネルギーになるんだと思います。そんな思いを裏づけてくださるお話をたくさん聞かせていただきました。ありがとうございました。


登壇されたそれぞれの方に重なり共感する部分があり、過去の経験を言語化していただけたような、客観的に自分や家族、教育について振り返ることができる本当に素敵な場でした。また、普段はあまり知れない、教え子さんが当時そう行動した心理的な背景なども学びになり、メモを取る手が止まりませんでした。


息子の「感覚過敏で教室に入れない。しんどいけど大好きな先生達に会いに行く!」と、家の外はまるでサバイバル、イメージで言うと匍匐前進しているかのように、毎日毎日しんどそうな息子の横でサポートしました。そこまでしてどうして登校するのか。真面目な息子は、学校に行かないといけない→どうせ行くなら楽しいことしたい→大好きな先生たちと楽しいことしたい。という発想に至ったのだと思います。先生たちもまた息子の提案にできるだけ応えてあげたいとご尽力いただきました。「忙しいから難しい」「個別では対応が難しい」と言われるのが学校だと思っていましたが、「個を大事に」「それぞれの個性を尊重」していただけたことで親子の居場所ができたのだと思います。下に小学3年生の妹もまた、不登校、別室登校です。「受け入れれることと出来ないことはありますが、〇〇ちゃんの気持ちを大切に、提案があればなんでもおっしゃってください。その都度考えていきましょう。」とおっしゃってくださる先生がいます。諦めない人たちの点と点を繋げて面になっていき広がって、学校が、子どもたちのキラキラした場所になるといいなと切に願います。不登校だからこそ気づく素敵な感覚を、子どもたちには自信を持って胸に抱いて生きていって欲しいと願っています。

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プロフィール

木村元彦
1962年愛知県生まれ。中央大学文学部卒業。ノンフィクションライター、ビデオジャーナリスト。東欧やアジアの民族問題を中心に取材、執筆活動を続ける。著書に『橋を架ける者たち』『終わらぬ民族浄化』(集英社新書)『オシムの言葉』(2005年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞作品)、『争うは本意ならねど』(集英社インターナショナル、2012年度日本サッカー本大賞)等。新刊は『コソボ 苦闘する親米国家』(集英社インターナショナル)。
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