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田村淳の“青学生失格”戦記 後編

田村淳
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──それでも結果的には英語が最後まで厳しかった?

 はい。長文読解なんて初めて目にしたとき、どうすればいいんだろうって(笑)。こんなもん、100日で理解できるようになるのかなって。でもまあ、取り組み始め当初は、まだ時間があるなと余裕ぶっこいてたし、追い込まれてもいない時期だったんで、単語を覚えるのは楽しかったんです。そんな状況の中、英語の先生を代えたんですよ。

──それはいつ頃?

 12月末だったかな。その先生が悪いんじゃなく、僕は青学受験に特化した英語の授業を受けなきゃいけなかったんだけど、その先生は予備校の先生ですから、どうしても大学受験全般の英語の授業になりがちで。で、このままじゃマズなと思い、本当に年が押し迫った12月28日か、英語の先生を代えたんです。
 
──思い切りましたね。

 それはでも仕方なかった。それまで僕が覚えていた英語の単語帳は青学受験に出ない傾向が強い単語ばかりだったんですね、恐ろしいことに(笑)。そこから青学の英語の試験に特化した単語帳に作り変えて覚え始めたんです。
 
──代わった英語の先生は……。

 今度は東進ハイスクールの横山先生という名物英語講師の方が来てくれて、英語の文法も青学の試験に合わせたものを習うようになって。横山先生には、たった2週間という短い期間の中で徹底的に文法を叩き込まれました。先生からも「淳さん、普通はこんなに急いで勉強するものではないですけどね」って言われました。今から振り返ると、あの時期が一番、焦ってました。
 ただ、そんな状況でしたけど、現代文と日本史はグイグイ伸びていったんで手応えはあった。英語の先生を代えた時期には、どんな現代文の問題を出されても常に90点以上は取ってましたから。
 
──普通は歳を重ねるにつれ、確実に記憶力が衰えてくるじゃないですか。その点はどうだったんですか?

 僕は真剣に勉強したことがないから、自分の記憶力が低下しているとか実感できなかったんですよ。比べるモノサシがなかったから。これが、高校時代に死ぬほど勉強して大学を受験したことがあるなら、当時と比べたら確かに記憶力は衰えた、とか言えるんですけど、まったく勉強してこなかったから(苦笑)。
 だから、昔は簡単に英単語を覚えられていたのにどうしちゃったんだよー、と昔のデータと比べてしまったら苦しいと思っていたかもしれません。

──大人になると記憶力は落ちるけど応用力、対応力のスキルが身についているから現代文は高得点を取れていたのでしょうね。そういう意味でいうと、日本史も大枠さえ覚えてしまえば、あとの細かい事柄はそれに沿って覚えていけばいいし。

 実際そうでした。日本史は大枠のストーリーを覚えて、そこに細かい歴史的事実をはめ込んでいくだけだったので、意外にすんなりと頭に入ってきました。

──じゃあ、本番の試験でも日本史はけっこういい点が取れていたんですね。

 だと思います。最後の法学部Bはかなり手応えはありました。

©AbemaTV

 

──ということは、やっぱり英語が最終的に足を引っ張ってしまった、と?

 ホント、もう……。長文もようやく「こんなことが書かれているんだろうな」ってわかる感じだったですが。

──笑ってしまったのは『めちゃめちゃイケてる』のスペシャルで、シンクロに登場したでしょ、淳さんが。極楽とんぼの加藤浩次さんが「淳は受験で忙しいんだぞ。こんなところに出てくる場合じゃねえんだから」と叫んだときは、思わず大笑いしましたよ。

 いや、断ってるんですよ、1回。出たくないって(笑)。加藤さんが叫んだように、氷のプールに落ちてる場合じゃなかったし(笑)。めちゃイケの収録って、間違いなく朝までかかるんで、ちょっと行きたくないなあって。
 それでも番組のディレクターさんから「めちゃイケがもうすぐ最終回を迎えるんで」と何度も説得されて。それで最後は(極楽とんぼの)山本国王から「どうしてもムリかな。俺がこんなお願いをするのはルール違反だとはわかっているんだけど、淳出てくれないかなとディレクターさんが言うもんだから」って連絡が来て(笑)。それでまあ「わかりました、行きます」と。

──受験を発表して、世間のいわゆるネガティブな意見とかにはどう思ってたんですか。ネットの中で沸き上がっていた無責任な意見とかには?

 ネガティブの意見には目を通していなかったんですね。まあ、受験生たちが受験をナメてると言ったりするのは、そりゃそうだろうなと思ってたし。
 
──じゃあ、あまり気にならなかった。

 ネットメディアがあれこれ後ろ向きな発言を氾濫させていたかもしれませんけど、僕が実感していたのは逆の応援する声の方でしたから。街を歩いていても応援の声しかなかったですし。受験期間中は学生服で通しましたし。青学のパーカー着てね(笑)。そこまで徹底していると、応援するしかないって思ってくれたんでしょうけど。
 中には「自分も勉強したくなりました。だから宅建を受けようと思ってます」と声をかけてくれたサラリーマンもいたし。ホント、学生服を着ているだけで、こんなに応援してもらえるんだと思いました(笑)。
  

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『日本人失格』

プロフィール

田村淳

1973年山口県生まれ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。タレント「ロンドンブーツ1号2号」として、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日)『緊急SOS!池の水全部抜く大作戦』(テレビ東京)などバラエティ番組から、『田村淳の訊きたい放題!』(TOKYO MX)のような情報番組まで多彩なジャンルの M Cを務める。著書に『日本人失格』(集英社新書)等。

 

 
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