ガザの声を聴け! 第28回

私達に何ができるか

清田明宏
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 国際協力、というと何か日常からは遠いものと考える方も多いと思う。確かにガザの子ども達が置かれた状況は非常に複雑だ。政治的な問題は多く、解決の糸口は見えない。日本人の私達に何ができるか、と聞かれた時、すぐに答えは出ない。中東生活の長い私でさえも、答えはそう簡単に見つからない。

 でも、今回のガザの子ども達の話を読み、皆さんが何かを感じていただいたのなら、それが重要なのではないかと私は思っている。

 なぜなら、それが国際協力の第一歩だからだ。国際協力で最も大事なことは、人と人の心をつなぐことなのだ。

 もちろん国際協力には様々な形態があり、方法がある。その目標も多様であり、実現のために様々な活動を行う。動く資金も数十億ドル、数百億ドルと巨大になることもある。短期間のプロジェクトもあれば、10年を超える長期間の活動もある。多種多様だ。

 しかし、その根本は人と人の心をつなぐことである。私はそう思い、今まで仕事を続けてきた。

 日本でガザの話をすると、私の話を聞いた人から私達にできることはありますか? と聞かれることがある。その時、「国際協力はいろんな形でできるのですよ」とお話しさせて頂いている。「誰にでもできる国際協力」とも言えるだろうか。

 

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ガザの声を聴け!

1961年福岡県生まれ。国際連合パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA=ウンルワ)の保健局長で医師。高知医科大学(現・高知大学医学部)卒業。世界保健機関(WHO)で約15年間、中東など22カ国の結核やエイズ対策に携わった。2010年から現職。中東の結核対策では、患者の服薬を直接確認する療法「DOTS」を導入し、高い治癒率を達成。その功績が認められ、第18回秩父宮妃記念結核予防国際協力功労賞を受賞した。

プロフィール

清田明宏
1961年福岡県生まれ。国際連合パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA=ウンルワ)の保健局長で医師。高知医科大学(現・高知大学医学部)卒業。世界保健機関(WHO)で約15年間、中東など22カ国の結核やエイズ対策に携わった。2010年から現職。中東の結核対策では、患者の服薬を直接確認する療法「DOTS」を導入し、高い治癒率を達成。その功績が認められ、第18回秩父宮妃記念結核予防国際協力功労賞を受賞した。
 
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私達に何ができるか

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