分断と衝突を繰り返すアメリカ。今や国民の多くが「数年以内に内戦が起こる」との恐怖を抱いている。そうした時代の変化に伴い、民主主義と国民国家の在りかたに向き合ってきたアメリカ文学も、大きな分岐点を迎えている。
本連載ではアメリカ文学研究者・翻訳家の都甲幸治が、分断と衝突の時代において「アメリカ文学の新古典」になりうる作品と作家を紹介していく。
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第8回
記憶を引き継ぐこと―ジュリー・オオツカ『あのころ、天皇は神だった』2025.1.24 -
第7回
アメリカの暗い旅―コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』
2024.9.5
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第6回
沈黙の力――イーユン・リー『千年の祈り』
2024.7.11
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第5回
イラク戦争を描く―フィル・クレイ『一時帰還』
2024.3.8
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第4回
善い者であれ―コーマック・マッカーシー『ザ・ロード』
2023.10.26
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第3回
ジャズの鳴り響く本―トニ・モリスン『暗闇に戯れて』『ジャズ』
2023.8.22
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第2回
移民こそアメリカ人だ―ケン・リュウ『紙の動物園』
2023.7.4
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第1回
自らの内なる力に気づく―チャック・パラニューク『ファイト・クラブ』
2023.5.19