著者インタビュー

揺れる日本、正確な予測で 被害を最小限に食い止めたい!

『地震予測は進化する!』著者インタビュー

村井俊治
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世界と連携して地震予測の精度を高める

──「検証に必要なあらゆる可能性を排除しない」と著書中でも言い切っています。
 そのとおりです。私は世界中の知恵や知識を総動員して、あらゆる可能性を排除しない態度が必要だと思っています。私のところには世界のいろいろな情報が入ってきます。ある人は、気温と地震には関係があるという理論を資料と共に送ってくれて、それを見ると非常に説得力がある。で、私と一緒に共同研究しましょうということになった。NASAも地震予測の研究をしているので、元NASAの研究者がうちを訪ねてきて共同研究を持ちかけてきました。中国の学者とのコンタクトもあります。日本の学者はガラパゴスで、新しい学説や技術をなかなか受け入れようとしませんね。人命が失われてもなおその頑なな態度を堅持しているのは問題だと私は思いますよ。
──話は変わりますが、村井先生はかつてボートのオリンピックの代表選手だったそうですね。今のフットワークの軽さを拝見すると、うなずけます。
 いや、昔のことで(笑)。ローマオリンピックのときですから、もう60年ほど前ですね。僕は東大のボート部で4年間練習に明け暮れていました。でも研究というのは、勉強できる、できないは関係ないですね。研究はアイデアですから。スポーツをやっている人のほうがアイデアの閃きがいいんです(笑)。来年2020年は東京オリンピックですが、その前に地震予測の新しい方法を完成させたいと思っています。十分に期待できると思います。

「青春と読書」2019年6月号より転載

 

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関連書籍

地震予測は進化する! 「ミニプレート」理論と地殻変動

プロフィール

村井俊治

むらい・しゅんじ 1939年生まれ。東京大学名誉教授(測量工学)。地震科学探査機構(JESEA)取締役会長。2000年の定年退官まで、東京大学生産技術研究所教授を務める。著書に『東日本大震災の教訓 津波から助かった人の話』『地震は必ず予測できる!』等。

 
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