著者インタビュー

『日本人失格』 田村 淳

田村 淳・タレント

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芸能界の異端児が、現在のストレス社会にモノ申す!

 人気タレント、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんの初となる新書が刊行されました。
 ツイッターで意見を言うと炎上し、人と違うことをすると嫉妬され足を引っ張られる、こんな現在の日本社会を「息苦しい」と感じ、ご自身は好きなことをやり続けているという田村さん。テレビのみならず、イベントを企画したり、政治・社会問題に積極的に発言するなど、活躍の場は多岐にわたります。
 本書はそんな芸能界の異端児・田村さんが、今考えていることを真正面から綴った一冊です。
 初めて明かす自分史から相方・家族への思い、日本人論、そして社会への提言まで──。
 刊行にあたり、「新しいチャレンジ」だったと語る執筆秘話や本作に込めた思いを、じっくりと伺ってきました。

*       *       *

新書には「僕の人格そのものが誰の手も入らずにギュッと詰め込まれている」

──新書『日本人失格』が刊行されます。ちなみに田村さんは〝新書〞に関して、どのようなイメージをお持ちでしたか。

正直に言えば、僕とは縁遠かった世界というか(笑)。なにかこう、お堅いことが書かれているというイメージが強いじゃないですか、新書って。例えば「憲法改正」とか「ISの正体とは何か」みたいな。だから、悩める現代社会に必要なことが書かれていることは間違いないんでしょうけど、いかんせん、僕には難しすぎるジャンルばかりなので、あえて近づかないようにしていたんです。というか、高尚な内容の作品ばかりだし、まさかそういうセクションから僕に何か書いてくださいってオファーが来るとは思っていませんでしたし、書けるとも思わなかったですよね。

──それでも実際に『日本人失格』を作り上げてみて、何か新しい発見がありましたか。

作る前の段階で、とにかくまずは自分が今の社会において息苦しく思っていること、疑問に感じていること、こういうふうに意識を変えてみればストレスを感じずに生きられるのになあってことをストレートに書いてみようと思ったんですね。ただ、そうは思っていても経験上、どこかしらで自分でブレーキをかけたり、表現を緩めてしまうだろうなとも想定していたんです。

──それはつまり……。

僕はこれまでツイッターとかHPの生配信などで自分の思いの丈を綴ったり、伝えてきたんですけど、100%僕の意思を反映させてきたかというと、実はそうでもなかったりするんですよ。いや、伝えなければいけないことは真摯に伝えてきたつもりです。だけど、そこには若干の気配りや、周囲の反響を気にして表現を柔らかくしてきた自分がいるんです。

でも、驚いたことに新書では、そんなことは気にせずにどんどん書きたいことを綴れたんですよ。常日頃から頭に浮かんでいたことをまんま文字に乗せることができた。それがこんなにも気持ちいいことだとは思いませんでしたし、新しい発見でした。これまでは何かあるたびにネットを利用して自分の考えていることを発信してきましたけど、こういう形でも自分をまんま表現できるんだなって。リアルな自己発信のツールをひとつ手に入れることができたという感じです。

──なるほど。

テレビでも結局、編集という他人の手が入ってしまうから、100%の自分を発信できているかというと、それはウソになっちゃう。もちろん、僕自身もテレビの影響力の怖さを知っていますから、それなりに言葉を選んでしまう。けど、新書は僕の人格そのものが誰の手も入らずにギュッと詰め込まれている。人格の詰め合わせみたいなもんですよ。

そのため僕という人間を、読んでくださった方々にそのまま味わってもらえる。それはとってもワクワクすることだし、僕にとっては新しいチャレンジにもなっているし、そういう意味でも、新書に真正面から取り組んでよかったなと思っています。

──なるほど、なるほど。

そういえば、今まで不思議だったんですよ。なぜ堀江さん(ホリエモン)があんなにたくさん本を刊行するのか。でも、今なら彼の気持ちがよくわかる。彼も書籍を通して自分の意見を自分の言葉のまま伝える作業をしたかったんだろうな、と。

──ありのままの自分(笑)を出しているせいか、とても読みやすい新書ですよね。

ソコだけは自信があります(笑)。さっきも言ったように、新書って高尚なイメージがありますけど、『日本人失格』に限ってはそんなことないですから。小難しいことは一切、書いていないし、ハードルはめっちゃ下げてる(笑)。そのまんまの僕が表現されているだけで……。ま、こういう新書もアリって思ってもらえれば。

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