百田尚樹をぜんぶ読む 第13回

『聖夜の贈り物』(改題『輝く夜』)

 本連載の第6回以降と未公開分は、4月17日(金)に集英社新書より発売の『百田尚樹をぜんぶ読む』(杉田俊介・藤田直哉/著)にてお読みいただけます。百田氏が「最後の小説」と銘打った『夏の騎士』や、大きな議論を呼んだ『殉愛』『日本国紀』まで、二人の批評家が全作品を網羅的に徹底討論! 百田ファンの方は再読のきっかけに、アンチの方は作品と正面から向き合う手引きとして、ぜひ本書を手に取っていただければ幸いです。

(本書の電子版も5月以降、順次発売予定です)

 

杉田俊介・藤田直哉/著『百田尚樹をぜんぶ読む』(集英社新書)
定価: 860円+税

 

ベストセラー作家にして敏腕放送作家。
そして「保守」論客。
作品が、発言が、そしてその存在が、これ程までメディアを賑わせた人物がかつて存在しただろうか。
「憂国の士」と担ぎ上げる者、排外主義者として蛇蝎の如く嫌う者、そして「何となく」その存在に触れた大多数の人々……。
百田尚樹とは、何者か。
著作が「批評」される機会は思いのほか稀であった。
気鋭の批評家、文芸評論家が全作品を徹底的に論じる。

 

◆目次◆

序章 なぜ百田尚樹を読もうとするのか
第一章 揺籃 『永遠の0』~『プリズム』
第二章 転回 『海賊と呼ばれた男』~『殉愛』
第三章 爛熟 『カエルの楽園』~『夏の騎士』
第四章 自壊 エッセイ・対談
終わりに
あとがき 杉田俊介

 

◆著者略歴◆

杉田俊介(すぎた しゅんすけ)
1975年生まれ。批評家。すばるクリティーク賞選考委員。
著書に『非モテの品格』(集英社新書)、『無能力批評』(大月書店)、『宮崎駿論』(NHK出版)、『長渕剛論』(毎日新聞出版)、『戦争と虚構』(作品社)など。

藤田直哉(ふじた なおや)
1983年、札幌生まれ。批評家。日本映画大学准教授。
著書に『虚構内存在』『シン・ゴジラ論』(作品社)、『新世紀ゾンビ論』(筑摩書房)、『娯楽としての炎上』(南雲堂)、編著『地域アート』(堀之内出版)など。

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百田尚樹をぜんぶ読む

ベストセラー作家にして敏腕放送作家。そして「保守」論客。作品が、発言が、そしてその存在が、これ程までメディアを賑わせた人物がかつて存在しただろうか。「憂国の士」と担ぎ上げる者、排外主義者として蛇蝎の如く嫌う者、そして大多数の「何となく」その存在に触れた人々……。百田尚樹とは、何者か。しかしながら、その重要な手がかりであるはずの著作が論じられる機会、いわば「批評」される機会は思いのほか稀であった。気鋭の批評家、文芸評論家が全作品を徹底的に論じる。

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『聖夜の贈り物』(改題『輝く夜』)