日本で言いたいことを言えないのはなぜ？

プラス：いよいよ始まりました、ウーマンラッシュアワー村本大輔が毎回、ゲストを迎えて、しゃべくりまくる対談連載企画。昨年に引き続き村本さんは今年も「THE MANZAI」で政治ネタを披露して世間をザワつかせたわけですが、この連載でも思うところをガンガン話してもらって、世の中に波紋を起こしてもらいたいと思います。

今回は第１回目ということで、まずはこの連載タイトルの説明から行ないたいと思います。村本さんって「俺、知らないこといっぱいありますよ」って素直に言いますよね。一方で常に「考えなければいけない」と思っていて、実際、いろんなことを考え続けている。ところが今の日本は、「自分は知っているから考えなくてもいい」と思っている人と、「自分は知らないから考えられない」と思っている人、この２種類がすごく多い気がするんです。でも、それだと「誰も考えてない」わけで、これが日本の「思考停止状態」を作ってしまっているんではないかと。

ということで、この連載では、村本さんがいろんな人に会って、話して、また考える……そういう「出会い」が生み出す「考えるきっかけ」を読者の皆さんにもシェアして欲しい。だから、タイトルはウーマンラッシュアワー村本大輔の「考える人」！

村本：了解しました。じゃあ、まず、こう書いといてください。「ここに答えはありません！」「答えを考え続けるための材料しかありません」……と。

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プラス：と、いうことで、今日は村本さんが以前から会いたい、話したいとおっしゃっていた田原総一朗さんに来ていただきました。今回のテーマは田原さんがこのお歳（84歳！）で「なぜ黙っていられないのか」「言いたいことをバンバン言わずにはいられないのはなぜなのか」ということです。その点は村本さんも同じなので、“言いたいことを言わずにいられないお年寄り”と、“言いたいことを言わずにいられない（まあまあ）若者”が「お互いになぜ発信し続けるのか」という話を中心に展開していただければと思います。

ちなみに、村本さんと田原さんといえば、今年元日の『朝まで生テレビ』で物議を醸した一件は外せません。村本さんは「日本は非武装中立でもいいじゃないか」「誰かを殺すくらいなら自分は殺される方を選ぶ」等という発言をして、パネリストの人やネットでもいろいろと批判されました。

田原：村本さんがすごいのは、いろいろなことを「知らない」と言い切るところですね。日本だと著名人で「知らない」って堂々と言える人は少なくて、たいていは「知っているふり」をするんだ。僕はテレビのキャスターがつまらないのは、「分からないのに分かったふりする」からだと思う。でも、それって本当は自分の意見に自信がないからなんです。逆に、村本さんが「知らない」と言い切れるのは、よっぽど自信があるんだと思っていますよ。

村本：僕、コメンテーターとか先生とか評論家の人とか、東大の先生なんかも「本当はきちんと知らないんだろ！」って思ってます。みんな、それらしい理由をつけてるだけで。

田原：うん、安倍さんもそう。