特設エッセイ 羽生結弦は捧げていく 第14回

『24時間テレビ』の羽生結弦の演技に感じた「今シーズンの希望」

高山真
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〇右足1本の、非常に深いバックアウトサイドエッジが、バックインサイドエッジへと切り替わる、そのスピードとシャープさ、なめらかさ。そして出ている距離の大きさ。加えて、このエッジワークの際の、まったくブレない上半身。

 

〇左足のフォアアウトサイドエッジで描く大きなカーブから、バックエッジ~フォアエッジへと切り換え、円を描くようなターンへ。そこから間髪入れずに、圧倒的なスピードで実施するツイズルへ。

 

〇トリプルループを跳ぶ前のトランジション。リンクの長辺部分をほぼいっぱいに使った距離の長さであることはもちろん、そのバリエーションの豊かさも特筆すべき点だと思います。

「右足/左足」「フォアエッジ/バックエッジ」「インサイドエッジ/アウトサイドエッジ」の8種類の「片足の滑り」を緻密に組み合わせていることに加え、回転系の要素が「時計回り方向/反時計回り方向」のどちらとも組み入れられている。

 

〇キャメルスピンからダイレクトにフライングシットスピンへ。キャメルスピンに入る前の、軸足ではないほうのトウでキックをしながらターンをおこなうトウアラビアン、そしてキャメルのポジションをキープしたままでターンをおこなうトラベリングキャメルの、距離の出方にあらためて驚く。

 

〇『春よ、来い』の、あの印象的なイントロが再び始まるのに合わせた、右足のバックインサイドエッジからバックアウトサイドエッジ、ここで描かれるカーブの「横幅」の大きさ!

 荒川静香のトリノオリンピックのフリー(2006 Olympics FS)、終盤の要素のストレートラインステップシークエンスで、解説を務めていた佐藤有香氏が「本当にエッジによく乗って、カーブに乗って」と感嘆のコメントをしていたのを思い出しました。

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 第13回
特設エッセイ 羽生結弦は捧げていく

『羽生結弦は助走をしない』に続き、羽生結弦とフィギュアスケートの世界を語り尽くす『羽生結弦は捧げていく』。本コラムでは『羽生結弦は捧げていく』でも書き切れなかったエッセイをお届けする。

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プロフィール

高山真

エッセイスト。東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業後、出版社で編集に携わる。著書に『羽生結弦は助走をしない 誰も書かなかったフィギュアの世界』『恋愛がらみ。不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』『愛は毒か 毒が愛か』など。

 
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『24時間テレビ』の羽生結弦の演技に感じた「今シーズンの希望」