連載
白い衣服に身を包んだ男性たちが一定のリズムをたもって旋回し瞑想するスーフィーの静謐な映像は誰しも一度は目にしたことがあるかもしれない。
一般に日本で中東をめぐるイスラームの話題といえば紛争の影や厳しい戒律のイメージがつきまとうが、この「イスラーム神秘主義」と呼ばれるスーフィズムの求道的なたたずまいは門外漢にもどこか安寧を感じさせ、また日本の芸道におけるストイックさに通じるものが香る。
はたして、スーフィズムとはいかなるものなのか? スーフィズム研究を専門とし、現在、イスタンブールで教鞭をとる著者による最新の入門連載をここに贈る。
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この連載は2023年8月17日に集英社新書『スーフィズムとは何か イスラーム神秘主義の修行道』として刊行されました。ぜひご覧ください。最終回
人の心:インサーン・カーミル2022.2.22ما هو التصوف
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第十四回
心の詩、心の音色 詩と音楽
2021.11.12
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第十三回
武の心―スーフィーとマーシャル・アーツ
2021.10.8
情報が加速度的に増加し、スマートフォンをはじめとしたデジタルデバイスによって様々な行動が不可視化されている現代。そのような「ブラックボックス」が溢れる時代を、私たちはどう生きるべきか。
現代人にとって重要なこの問いを、著述家・書評家の永田希が、書物と貨幣の歴史を遡りながら現代思想や文学作品・SFを通して解き明かしたのが9月17日に発売される『書物と貨幣の五千年史』である。本書の主題となっている「ブラックボックス」という概念をより掘り下げるべく、集英社新書プラスでは4本の対談を掲載する。
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第4回
ブラックボックス化する社会のなかで忘却に抗うには2021.11.17 -
第3回
「書物」と「貨幣」をめぐる現代文学を求めて
2021.10.7
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第2回
世界を「分解」することへの欲望
2021.9.27
2011年3月11日からの一週間、かれらは一体なにを経験したのか? 大熊町、富岡町、浪江町、双葉町の住民の視点から、福島第一原子力発電所のシビアアクシデントの際、本当に起きていたことを検証する。これは、被災者自身による「事故調」である!
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最終回
座間9人殺害事件裁判「何者」2021.7.15 -
第12回
座間9人殺害事件裁判「“死にたい”は心の風邪」
2021.6.11
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第11回
座間9人殺害事件裁判「最高の2カ月間」
2021.5.26
「母子家庭」という言葉に、どんなイメージを持つだろうか。シングルマザーが子育てを終えたあとのことにまで思いを致す読者は、必ずしも多くないのではないか。本連載では、シングルマザーを経験した女性たちがたどった様々な道程を、ノンフィクションライターの黒川祥子が紹介する。彼女たちの姿から見えてくる、この国の姿とは。