連載
アメリカ社会の現状を語る際、「分断」という言葉が用いられるようになって久しい。アメリカの建国は、英雄たちによる「輝かしい」ものなのか? それとも、アメリカの発展・繁栄は奴隷制によって支えられた、「血塗られた」ものなのか? 過去の評価や現在の価値観をめぐって激化する「歴史戦」や「文化戦争」、そして「暴力装置」たることを露骨に示し、歴史の改ざんすらも厭わない第二次トランプ政権……。
これらの現状を批評的に盛り込んでいるのが、現在世界中で大ヒットしている、ディズニー映画『ズートピア2』だ。アメリカ文化研究・ミュージアム研究者である著者が、このアニメ映画を起点として、アメリカ社会、ひいては現代世界の向かい合う問題について論じる短期集中連載(全6回)。
-
終章
「修正」し続ける、あるいは「アメリカ」であり続けること2026.3.26 -
第四章
分断の時代を生きる倫理——キャラクターが体現する政治的主体
2026.3.23
-
第三章
制度化される忘却——教育・法・アーカイブの歴史修正
2026.3.19
マイクロビオテックやグルテンフリー、オーガニック……現代において、健康志向とスピリチュアルは密接に結びついている。さらに、そうしたスピリチュアリズムは反動的なナショナリズム運動と結びつき、社会のなかの排外主義や差別と結びついてしまっている。こうした健康志向・スピリチュアリズム・ナショナリズムの根底には、人間が生来持っている「死」への恐れがある。
このような時代の流れをどのように捉えればいいのか?「死」の恐怖から、人間は逃げられないのか?この問いを向き合うヒントは、平田篤胤とその門下生たちが辿った足跡にあった。
本連載では国学研究をおこなう著者が、篤胤を「人間の持つ『死』への恐れを乗り越えようとした思想家」として位置づけ、日本の国学の系譜を総攬することで、恐怖から生まれる反動的な思想を乗り越えるための思想を考える。
-
第6回
人は死ぬとどこへいくのか―『霊能真柱』における篤胤神学(後編)―2026.3.24 -
第5回
この世界はどのように誕生したのか―『霊能真柱』における篤胤神学(前編)―
2026.3.13
-
第4回
顕微鏡のなかに見た〈神〉
2026.2.16
東京における再開発ラッシュやそれに伴う反対運動、新しい商業施設への批判、いまだに報じられる地方移住ブーム……なぜ人々は都会に住みにくさを感じるのか。全国のチェーンストアや東京の商業施設の取材・研究を続けているライター、谷頭和希がその理由を探求する。
-
第8回
長崎人権平和資料館2026.1.23~負の歴史に向きあう優しさ・強さ・人間力について
-
第7回
呼吸するような、しなやかで強い資料館を目指して
2025.12.9
-
第6回
久米島 住民虐殺レリーフ製作リポート~加害を展示する覚悟~
2025.10.10
昨今若者の間で広まる「界隈」という言葉。インターネット空間上を通して広まったこのフレーズは、いま若者たちのゆるい繋がりを表すものとして、注目を集めている。この「界隈」の誕生は、現代の文化においてどのような意味合いを持っているのだろうか。本連載「界隈民俗学」では、インターネット上の若者集団をウォッチし続けてきたメディア研究者、山内萌がさまざまな場所で生まれる「界隈」の内実を詳らかにしていく。
-
第5回
羽ばたく天使界隈―なりたい自分を実現できる空間2026.1.14 -
第4回
BeReal.がもたらすパブリックなプライベート―首下界隈の自己演出
2025.11.7
-
第3回
ルッキズムという魔術―健康体型界隈の失敗から
2025.7.17
いまや漫才の大会としてのみならず、年末の恒例行事として人気を博しているM-1グランプリ。いまやその人気は「国民的」とも言える。なぜあらゆるお笑いのジャンルのなかで、M-1だけがそのような地位を確立できたのか。長年、ファンとしてお笑いの現場を見続けてきた評論作家が迫る。
プラスをSNSでも
Instagram, Youtube, Facebook, X.com






原田曜平×田中渓

朱喜哲×能條桃子×丸山央里絵

能條桃子×中村敏子
大澤暁