連載
情報が加速度的に増加し、スマートフォンをはじめとしたデジタルデバイスによって様々な行動が不可視化されている現代。そのような「ブラックボックス」が溢れる時代を、私たちはどう生きるべきか。
現代人にとって重要なこの問いを、著述家・書評家の永田希が、書物と貨幣の歴史を遡りながら現代思想や文学作品・SFを通して解き明かしたのが9月17日に発売される『書物と貨幣の五千年史』である。本書の主題となっている「ブラックボックス」という概念をより掘り下げるべく、集英社新書プラスでは4本の対談を掲載する。
-
第4回
ブラックボックス化する社会のなかで忘却に抗うには2021.11.17 -
第3回
「書物」と「貨幣」をめぐる現代文学を求めて
2021.10.7
-
第2回
世界を「分解」することへの欲望
2021.9.27
2011年3月11日からの一週間、かれらは一体なにを経験したのか? 大熊町、富岡町、浪江町、双葉町の住民の視点から、福島第一原子力発電所のシビアアクシデントの際、本当に起きていたことを検証する。これは、被災者自身による「事故調」である!
-
最終回
座間9人殺害事件裁判「何者」2021.7.15 -
第12回
座間9人殺害事件裁判「“死にたい”は心の風邪」
2021.6.11
-
第11回
座間9人殺害事件裁判「最高の2カ月間」
2021.5.26
女性として、黒人として、そしてアジア系として、初めての米国副大統領となったカマラ・ハリス。なぜこのことに意味があるのか、アメリカの女性に何が起きているのか――。在米ジャーナリストがリポートする。
-
第5回
アメリカ黒人史から読み解くカマラ・ハリス2021.6.18 -
第4回
弱者の視点を忘れない「もの言う女優」 ジェニーヴァ・カー
2021.5.17
-
第3回
「壁」を破るために進化する ミシェル・オバマ
2021.4.5
近隣諸国やマイノリティへの敵意を煽り、攻撃することで政治にまつわる不都合、問題から、不満をいだく民衆の目をそらさせる手法は古来、たびたび繰り返されてきた。
同時に、そうした姑息な政治的方便が、本物の憎悪(ヘイト)を生み出し歯止めがかけられなくなったとき、不条理で悲惨な弾圧や虐殺が引き起こされてきたことは歴史の常である。
これは現代日本も例外ではない。政治家、官僚、公共機関の長から一般にいたるまで。この国を蝕んでいるこの風潮の深層に、反骨のジャーナリスト青木理が切り込む。