連載
広島への原爆投下後に降った「黒い雨」を巡る新しい被爆者認定制度の開始から、この4月で1年が過ぎた。被害を訴え続けてきた「黒い雨被爆者」たちは終戦から75年以上を経て、ようやく救済されたのだった。
しかし、闘いに終止符は打たれなかった。
新しい制度の下でも、切り捨てられた人がいたのだ。今、「新たな分断」が現実のものとなっている。
「『黒い雨』訴訟」は、被ばくを強いられた原爆被害者を本当に救ったのか。ジャーナリストの小山美砂が、広島・長崎の現場を報告する。
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最終回
国がとらわれる「神話」とは 被爆者救済の手がかりを聞く2023.5.31 -
第4回
「原爆被害はまだ隠されている」 遠距離被ばく 問い直す長崎
2023.5.17
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第3回
長崎「被爆体験者」の何重もの苦しみ 広島との分断を読み解く
2023.5.3
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第3回
世代を超えて若者をも魅了する、石見神楽の世界2023.5.25 -
第2回
ひらかれた産地、「ものづくりの聖地」へ
2022.8.25
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第1回
日本一のうるしの産地。いま浄法寺で起きていること
2021.12.28
2014年から大阪に移住したライターが、「コロナ後」の大阪の町を歩き、考える。「密」だからこそ魅力的だった大阪の町は、変わってしまうのか。それとも、変わらないのか──。
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第25回
新世界市場の片隅で似顔絵を描いていた永澤あられさん2023.5.17 -
第24回
「黒門市場」というブランド
2023.1.31
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第23回
大阪ローカルなカルチャー誌「IN/SECTS」の今
2022.11.4
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第6回
「西成高校靴づくり部」誕生!「反貧困学習」はバージョン2でここまで進化した2023.5.10 -
第5回
「知識量を問うより大事なことがある。楽しいと思える学校作りを目指します」
2023.2.8
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第4回
学校の先生もテレビも「西成を差別と偏見の目で見ている!」と憤る生徒たち
2023.2.7
20年前は「ゲーム脳」、今は「スマホ脳」。これらの流行語に象徴されるように、あたらしい技術やメディアが浸透する過程では多くの批判が噴出する。あるいは生活を便利なはずの最新機器の使いづらさに、我々は日々悩まされている。
なぜ私たちは新しいテクノロジーが生まれると、それに振り回され、挙句、恐れてしまうのか。消費文化について執筆活動を続けてきたライターの速水健朗が、「テクノフォビア」=「機械ぎらい」をキーワードに、人間とテクノロジーの関係を分析する。
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第7回
タワマン文学。人はいかに高所とエレベーターを克服したか(後編)2023.3.17 -
第6回
タワマン文学。人はいかに高所とエレベーターを克服したか(前編)
2023.2.24
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第5回
鉄道嫌いの時代(後編)
2022.11.13
MCU、DC映画、ウルトラマン、仮面ライダーetc. ヒーローは流行り続け、ポップカルチャーの中心を担っている。だがポストフェミニズムである現在、ヒーローたちは奇妙な屈折なしでは存在を許されなくなった。そんなヒーローたちの現代の在り方を検討し、「ヒーローとは何か」を解明する。